こんにちは、スタッフです。わたしは、この会社にいる一番古い社員です。
わたしが、この業界とかかわりを持ったのは今から20年前。
今の働き方は、昔のそれとはずいぶん違いました。
昔のお話ですが、、、お休みは日曜日だけ。個人事業主が多い業界ですので、残業時間や年間休日数など管理されていませんでした。もちろん、今も個人事業主が多く現場を支ええていると思います。
『職人さん』ですから、手に業を。一人前になるまでは、親方のもとで小方として修業です。夜中まで残業、それでも残業手当はない。バブル崩壊後の影響、リーマンショックの影響だったのでしょうか?小方職人さんは、どんなに働いても、懐が潤うほどもなかったと記憶しています。
数年から十年ほど小方として勉強し、独り立ちをして親方となり、現場の数をこなし、一人で現場を納めることができるようになったとしても、建設現場の働き方としては大きな変化はなく、やはり休みは日曜だけ。
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時は流れ、2020年。
今も休日は日曜だけというのは慣習でしょうか。会社組織として動いているところは、働き方改善に取り組みだしたところで、土曜休みを始めているところもあります。
でも現場は?現場は止まらないですよね。車工場のラインと同じで止められないものなのでしょうか。(日曜は現場を止めれるのに)
ずっと出ずっぱりの職人さん、体力面も精神面も心配です。その方のご家庭のことも心配になります。でも個人事業主の方は、自分で調整するしかないんですよね。
ようやく建設現場にも働き方改善という言葉が入ってきて、今からだんだんと改善がすすむと期待します!
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そして話は20年前のさらに10年前、30年前の話です。
今の子供たちには信じられないことだと思うのですが、毎週土曜日は半日授業がありました。給食はなく、3限授業。しばらくして隔週土曜日が休日となり、週休2日制のはじまりとなりました。
このころから一般企業は週休2日制が標準になっていきました。それが30年前。建設現場には週休2日制はありません、今もありません。
それから、製造物の納期の話。例えば、車の製造。出来上がるまで(納車まで)、かなりの待機時間があります。災害があったり、品質向上のため納期が遅れることもあります。それって、人命にかかわる商品だからじゃないでしょうか。
なのに建造物のほうは、、、納期はほとんど変わりません。建造物こそ、完全な人の手による手作りなのに納期が延びない。天災による遅れ、人災による遅れ、なにがあっても納期は譲れないそうです。後工程の業種ほど、納期との闘いですね(建設に限ったことではないかもしれません)。
しかも残業はできない世の中になりつつあり、どうやって納期を守るのでしょうか?建設業界の人手不足問題もあるのに?さて、どうやって納期を守ってきたでしょうか?
大きな組織になればなるほど、納期の融通がききません。だれのための働き方改革で、だれを守るための改革なのでしょうか。
安全で美しい建造物をつくるためにも、30年以上出遅れている建設業界にもっともっと現場に寄り添った働き方改革がなされますように。
じゃなと、新しい建物も直したい建物も、手つかずの世の中になりますよ!!
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